初夏の香り

令和元年 お盆

 横浜開港祭の花火が上がりますと、夏の装いを感じるようになります。青葉の緑が鮮やかに映り、草の香りが漂うようになります。地球温暖化で30℃を越える日が続いて日本は東南アジアの国々と同じかそれ以上に暑い!などと言われておりますが、今年の夏はどうなるのでしょうか?

 今月から衣替えになりました。9月末日まで夏衣を羽織る平安時代から続くこの習慣は、宮中から始まりました。絽(ろ)や紗(しゃ)を衣に、麻の白衣を着てますと大層涼しげに見えますが・・・。

現代は洋服をお召しになる方が多いのでクールビズなるものが起き、期間も5月~10月になっているようですね。ネクタイを外して仕事するなんて、普及しないだろうと思ってましたが、公的機関で一斉に行われましたらあっという間に広まりました。ただ自分だけではなく周りも涼しくなり、だらしなくないような姿が良いですね。

入梅というとジメジメや鬱陶しいといったイメージがありますが、こんな時こそ喜びを見つけて、楽しく生きることを実践していきたいものです。苦しみや辛さばかり考えてしまいますと、生きがいを感じられなくなってしまいますね。人のために尽くし、誰かの役に立つために生きることが、人としての幸せを感じることではないでしょうか。

自分の幸せのためだけに生きることは虚しさをよびます。でも人の喜びを自分のものとして捉えられるならば、それは大きな喜びに繋がっていきます。

阿弥陀さまは私たちの想いを受け止めて下さり、御光を照らしていただいております。晴れの日も、雨の日も生かされていることに感謝しながら、慈しみの心を育み、過ごしていきたいものです。