年末の足音がしてきました

2023/11

 

 私が大光院のホームページに寄稿してから1年が経ちました。今回は11月、12月、2月、4月を振り返りたいと思います。

 

秋の御詠歌

阿弥陀仏に 染むる心の色に出でば 秋の梢の たぐいならまし

大意:【私の心が阿弥陀さまに染まっていく様は、たとえば秋が深まっていくほどに燃えあがるように紅葉してゆく梢のようです。】

 

立教開宗

一心に専ら弥陀の名号を念じ、行住坐臥に時節の久近を問わず、念々に捨てざる者、これを正定の業と名づく、彼の佛の願に順ずるが故に

大意:【心を一つにしてひたすら阿弥陀佛の名号を念じ、立ち居起き伏し、時間の長短を問題とせず、片時もやめない、これを正しく定まった行いと名づける。それはかの阿弥陀佛の本願に順っているからである。】

 

冬の御詠歌

雪のうちに 仏の御名を称ふれば つもれるつみぞ やがてきえぬる

大意:【雪が降り積もって行くように、私達の悪業も、日々積もり積もっておりますが、お念仏を称える功徳により、積もっていた罪が有り難くも消えて参ります。】

 

春の御詠歌

さへられぬ 光もあるをおしなべて 隔て顔なる 朝露かな

大意:【遮ることのできない阿弥陀仏の光があるのに朝露が太陽の光を遮って、いかにもすべての光を遮っているようにたなびいている。】

 

 この度、尊いご縁をいただき大光院住職が来年の大本山増上寺御忌日中法要唱導師を拝命しました。それに向けて準備が始まっております。2024年4月5日(金)、神奈川県にある浄土宗寺院250余りの代表として法要をお勤めいたします。

 皆さまの皆さまの参加をお待ちしております。

 

(宮林 成彦)