去る8月3日(土)、当山におきまして毎年恒例の夏期暁天講座が行なわれました。遅い梅雨も明け、いよいよ夏本番といった陽射しの中、『和』をテーマにした講座に、檀信徒・一般の皆さまにお集まりいただきました。
本尊さまの前で皆様と一緒にお経を読んだ後、講演が始まります。講演前の挨拶で住職は、
「令和になって初めての暁天講座です。お陰様で三十二回を数えるようになりました。このように長きに亘って続いたのも参加者皆さまのおかげさまであります。今年も暑い夏ですが、静かで清涼な朝の空気の中、ほとけさまを身近に感じ、先生方のお話に耳を傾け、お粥をいただき、心身の活力と感謝の心を養いましょう。」
と述べました。
今回ご講演をいただいたのは、一限目、(株)エヌケイキャブ代表取締役 及川 泰寛 氏です。当山のお檀家さまでもある同氏に、高齢化社会における地域公共交通のあり方や、未来への役割を『タクシーがむすぶ公共交通の輪』と題しまして、プロジェクターを使って、ご講演いただきました。タクシー業界の専門的なお話や料金体系等、普段では知る事の出来ないお話を分かり易くご説明いただき、興味の尽きないまま修了となりました。
二限目は、(株)蓮華堂社長 神田 信男 氏にお話しいただきました。令和を迎え、私達の生活も変化しています。仏具の世界も同様で、進化・変化したものから不変のものまで様々です。身近なものから、珍しいものまで業界の専門的なお話を万葉集と十七条憲法を交え、色々ご紹介いただきました。
講演の最後に朝粥をいただき、心身ともにリフレッシュされた一日となりました。