お寺の若葉も緑に色付き、初夏のたたずまいを感じさせます。穏やかな南風は、万物を養い育てるような暖かさを運んでくれます。
今年は3年ぶりに「ザ よこはまパレード」が執り行われました。山下公園から伊勢佐木町6丁目まで3-4キロを練り歩いて行くもので、以前は国際仮装行列としてまさに横浜の初夏の風物詩でした。私も何度も歩きましたが、沿道の観客の中にお檀家さんがいらっしゃって「ご住職さ~ん」と声をかけていただいたことも良い思い出です。
コロナ禍で、一昨年・昨年と自粛が叫ばれていましたが、ようやく制限無しの外出が出来るようになり、行楽地はどこも人でいっぱい、高速道路も大渋滞のようでした。
八十八夜が過ぎ、青葉が目にしみるこの季節は、地球温暖化の影響で異常気象が叫ばれる中、最も過ごしやすく、穏やかな風は季節の薫りを運んでくれます。その気配を感じながら、一緒に過ごした日々を思い出していく。面影を偲ぶことによって、悲しみ・寂しさを乗り越えて前を向いて歩むことが出来るのです。
この心地良い季節、生かされている事に感謝の真心を捧げて、人生を楽しみましょう。