春の目覚め

令和5年弥生

 ようやく温かさを感じる日が多くなりました。寒い冬を乗り越えた花々が、麗らかな春の日差しの下で咲き誇る季節が待ち遠しい今日この頃です。

 

 今年は、東日本大震災において尊い命が失われて十三回忌を迎える年になりました。宮城県・福島県を中心に浄土宗の各寺院でも法要が営まれます。今もなお二千人以上の方々が行方不明となっておられ、当時の爪痕は現地にも私たちの心にも深く残っております。今を「あたりまえ」に感じるのではなく「ありがたい」という思いを持つことが大切です。強奪事件のように人を人とも思わないような犯罪も多々起こり日々不安に苛まれる中、お念仏に触れご先祖さまに出会うことが、心の安寧を保つ道だと思います。

 

 先日もトルコ・シリアで大地震が起こりました。ぜひ慈悲の心を持って阿弥陀さま・ご先祖さまに想いを馳せながらお彼岸を過ごしましょう。