平和への祈り

令和7年3月

 大変寒く厳しい冬がようやく終わり、春の息吹が感じられるようになりました。桜の開花が待ち遠しいですね。

 

 今年は、先の大戦が終わってから80年を迎えます。この機会にあらためて失われた尊い命への追悼を捧げ、二度と戦争を起こさないよう誓いを立て、未来へ向かう決意を私たちはしなければなりません。

 

 浄土三部経の無量寿経に「兵戈無用(ひょうがむゆう)」という言葉があります。仏さまの居るところでは戦うことはしないという意味であります。紛争が絶えず、化学兵器の開発は止まることはありませんが、争いのない世界を築くために、ひとりひとりがあらゆる努力をしていくことが求められています。

 

 今を生きる私たちが、仏さまを仰ぎ、ご先祖さまからいただいた「いのち」を大切に生かし、供養のまごころを捧げ、おかげさまの心を持ちながら与えられた人生を歩んでいきたいものです。

 

 お彼岸を迎え、お念仏を通して、平和への祈りを捧げましょう。南無阿弥陀仏