お盆のおもいで

令和6年お盆

 夏の強い日射しが容赦なく照りつける季節となり、今年もお盆の季節をむかえます。

 

 数多く一緒に過ごした夏の思い出とともに、迎え火を焚き、お仏壇に好物だった供え物や提灯を飾り、お線香の香りに包まれる。普段は別々に過ごしている家族が一堂に会して、お寺参り・お墓参りをし供養の真心を捧げご先祖さまから受け継いだ縁をしっかりと紡いでいきます。

 

 お盆の由来は、盂蘭盆経(うらぼんきょう)にお釈迦さまの弟子である目連(もくれん)尊者が、餓鬼道(がきどう)に堕ちている母親を、7月15日に多くの僧侶が供養を行うことで救うことができたことからお盆の供養が行われるようになりました。餓鬼とは六道において常に飢えと渇きに苦しみ、満たされることがない世界とされています。

 

 お盆はご先祖さまを敬い、家族との絆を深める大切な時間です。

 南無阿弥陀仏と唱え供養し、祈りを捧げて、現在の自分があることへの感謝の気持ちにあらためて思いを馳せましょう。