なぜ「四十九餅」を作るのですか?

人が亡くなって、四十九日間を中有または中陰といい、特に四十九日目の満中陰には、中陰最後の法要を営み、四十九あるいは五十の餅を作って死者の往生を祝います。この四十九餅には、忌明けを期した清めの意味合いがあるといわれます。

余談ですが、四十九餅を供える由来については、幾通りかの説があります。

四十九の餅は人間の大骨と血肉を表しており、滴中陰を過ぎると中有から他界に移る死者の五体五輪を、これらの餅で支え助けるのだといわれています。また、五十個の餅をお寺に持参しますが、それは途中で鬼に一個取られてしまうからだとか、五十個の餅を作り、一個はお寺の前で引っ張り合ってちぎり、後方へ投げるのに用いるところもあります。