一蓮托生
信謗ともに縁として、先に生まれて後を導かん。
引摂縁はこれ浄土の楽しみなり。
大意:【信じることも、謗る(そし・る:他人を悪く言う。非難する。)ことも、共に縁として、先立つ者が残された者を導きましょう。縁ある人を迎え取ることは、浄土での楽しみです。】
立春を迎えると春の気配が感じられると言われますが、いかがですか。寒いのを乗り越えても次は花粉がという人もいるかもしれませんね。
冬はお釈迦様の御命日が2月15日、法然上人の御命日が1月25日です。御両名共に80歳の生涯をとじられました。
お釈迦さまの御命日に行われる法要は涅槃会。
法然上人の御命日に行われる法要は御忌会。
お釈迦さまも法然上人も最後まで伝道し身をもって示してくださいました。ご縁のある方、先立たれた方との再会が叶うのがお浄土であります。
私たちは日々、お釈迦様の教え、そして法然上人が示してくださった浄土宗のお念仏と共に過ごし共に生きることが、御恩に報いる私たちではないでしょうか。
(宮林 成彦)