近頃は日も短くなり段々肌寒くなってまいりましたが皆様いかがお過ごしでしょうか。今回は誰でも耳にしたり、思わず口にしてしまう「愚痴」についてお話しします。

 今日一般的に使われている愚痴という言葉は「言っても仕方のないことを言って嘆くこと」ですが、仏教用語としての「愚痴」には「心性・心根が愚かで、一切の道理にくらいこと。心の迷い。また、そのさま」とあります。この仏教的な「愚痴」は仏教における根本的な三つの煩悩(三毒)のうちの一つとされています。
まれに愚痴をこぼすことが三毒の一つであると誤解されてしまう場合がありますが、仏教用語においては愚痴をこぼすという意味合いはなく、単純に愚かさを指します。あと二つに貪りの心・怒りの心があり、仏教ではこの三毒を克服すべきものと考えています。

 意味合いは大きく異なりますが、自分が愚かであることに気づけなかったり、ついつい愚痴を言ってしまったりと、いずれにしても日頃から気をつけたいものですね。

合掌

(笠井 裕舜)




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