前回は「三奉請(四奉請)」について説明させていただきました。今回は「懺悔偈」についてお話させていただきます。
 お経は次の通りです。

懺悔偈(さんげげ)

我昔所造諸悪業
皆由無始貪瞋痴
従身語意之所生
一切我今皆懺悔


【和訳】
私たちが長い間犯してきた罪過は、
全て永劫の昔から心の中に持っている貪り、怒り、愚痴といった迷いが、
私たちの身体と言葉と意(思うこと)を通して現れ出たものです。
今、仏前にて心から懺悔いたします。


 私たちは普段気づかないうちに過ちを犯してきました。仏教ではこれを悔い改めることを「懺悔」としています。懺悔(ざんげ=ZANGE)というとおおよその方がキリスト教を思い出すでしょうが、実は「懺悔(ざんげ)」とは、もともと仏教の言葉で「さんげ=SANGE」と濁らずに読むのが正式であります。キリスト教の聖書を日本語訳するときに仏教用語を使い、日本人にも理解できるようにしたことが始まりなのですが、仏教徒の私としては残念なことにワープロで「ざんげ」と入力すると素直に字が変換されますが、「さんげ」と入力しても変換されないという位、世間一般では「懺悔=ZANGE」と認識されています。

 この「懺悔」は仏教もキリスト教も悔い改めるということですが、ニュアンスが若干違うようで、キリスト教は、「自分の意識した過ちやら罪を悔い改める。」という意味に対し、仏教の懺悔は「意識していなかった過ちや罪を意識し、悔いあらためる。」という意味であります。心の中まで清め、過ちを悔い改める気持ちでお唱えすることが大事なことです。

 次回は「開経偈」についてお話しいたします。

合掌

(宮林 孝彦)




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